月極駐車場について~車庫証明を取得されたい際はご注意を!~
こんにちは、中山です。
近年若者のマイカー離れがニュース等にもよく取り上げられますが、お部屋探しをされる際に月極駐車場があることを必須条件としてお探しされる方も少なくありません。
そんな方やこれからマイカーを所有しようかとお考えの方向けに、本日は『月極駐車場』についてお話し致します!
月極駐車場の種類と構造
①平面式駐車場:平面式駐車場は平面をそのまま利用した駐車場で、マンションやビル等の1階や地下などを利用した屋内駐車場、敷地内のスペースを利用した屋外駐車場(青空駐車場)があります。土・砂利敷きやアスファルト舗装された駐車場等設備は様々です。
メリット:車の出し入れに時間がかからない。
車の高さに制限がない。
デメリット:基本的に雨ざらしになるので車の劣化が早くなる。
セキュリティ面で不安。
機械式に比べて賃料が割高になる傾向が多い。
②自走式駐車場:駐車する場合の設備内の移動を自動車を走行させて行う駐車場。
メリット:必ず屋根が付く。(屋上階は除く)
平面式と比べるとセキュリティ面が安心。
デメリット:供給量が少ない。
機械式に比べて賃料が割高になる傾向が多い。
③機械式駐車場:昇降機とパレットを使って車を出し入れするタイプの駐車場。機械操作によってパレットを動かして駐車する。
メリット:平面式・自走式に比べると賃料が割安。
セキュリティ面が安心。
デメリット:車の出し入れに時間を要す。
駐車できる車にサイズ制限がある。
機械のメンテナンス時は駐車できないことがある。
車庫証明
車庫証明とは、所有する車の保管場所が確保されていることを警察署長が証明するもので、運輸支局での登録時に必ず必要な書類になります。
つまりマイカーを購入する場合は、必ず車庫証明を取得しなければならないことになります。
そして申請する保管場所(車庫)は使用の本拠地(お部屋探しの場合でしたら自宅)から直線距離で2km以内でなければなりません。車庫証明を取得するには必ずしも駐車場である必要はなく、道路以外でその車が置けるスペースがあれば認められます。その他、車庫に通じる道路が通行禁止でなく幅員制限に抵触しないこと、車全体が道路にはみ出さず収容できることが必須となります。
使用の本拠地から直線距離で2km以上となると車庫証明が取得できませんので、お住まいになられる物件以外で月極駐車場をお借りされる際は注意が必要です。
月極駐車場を契約する際には重要事項説明がない
不動産を購入したり賃借する場合に間に不動産の仲介業者が入っている場合は、必ず売買契約書や賃貸借契約書に署名捺印する前に、宅地建物取引士の資格を持った人間が宅建士証を提示して重要事項説明を行わなければならないのですが、月極駐車場にはこの重要事項説明がありません。
これは取引額が少額だからという訳ではなく、月極駐車場が重要事項説明の必要となる条件である「宅建業法でいう宅地」でもなく「宅建業法でいう建物」ではなく、月極駐車場が「月極駐車場という施設」として扱うからです。
例外として「月極駐車場という施設」に該当しない場合もございますが、あまり説明しすぎると混乱してしまうので、今回触れるのはここまでにしておきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
月極駐車場について少しは皆様のためになりましたでしょうか。
今回少し触れましたが、不動産会社が月極駐車場の仲介に入る場合に、重要事項説明をする義務がないからといって、契約ごとを適当に済ませて良いわけではありません。
BRAVI不動産では月極駐車場の仲介をさせていただく際も、重要事項説明はございませんが、賃貸借契約書をしっかりと確認し、借主様に不利な特約等がないかチェックさせていただいております。
お部屋探しだけでなく、月極駐車場をお探しの際もBRAVI不動産にお任せいただければと存じます!