ベランダとバルコニーの違い
皆様、こんにちは。
BRAVI不動産の中山です。
本日の不動産の豆知識は知っているようで意外と知らない『ベランダとバルコニーの違い』についてです。
恐らく私のように不動産業界に従事している方でも、キチンと説明できる方は少ないのではないかと思います・・・。(笑)
それでは早速見ていきましょう!
ベランダとは
ベランダとは、住戸から張り出した『屋根あり』空間のことです。面積や大きさ、階層については特に決まりはありませんが、階層に関しては主に2階以上に存在することが一般的となっています。屋根が付いているスペースですので、ある程度の雨風はしのぐことができます。
バルコニーとは
バルコニーとは、住戸から張り出した『屋根なし』空間のことです。ベランダと同様にこちらも面積や大きさ、階層にはこれといった決まりがなく、主に2階以上に存在するのが一般的です。
また『ルーフバルコニー』と呼ばれるものは、下の階の屋根=ルーフを利用したもので、通常のベランダやバルコニーよりも広いケースが多いです。
『サービスバルコニー』ははエアコンの室外機やちょっとしたモノ置きとして使われる場合が多く、ベランダやバルコニーよりも狭いスペースの場合が多いです。
またテラスとは、本来は土地の一部を盛り上げ、平らにした部分のこと。よく郊外の庭付き一戸建て住宅にコンクリートやタイルなどを敷き詰めたテラスが設けられているケースをよくお見掛けします。
ベランダやバルコニーは自分の家の一部ではない
ここで勘違いとして多いのが、ベランダやバルコニーはいずれも自宅住戸からのみアクセスできるスペースのため、「自分の家の一部」と考えている方が多いということです。
もちろん一戸建て住宅ではその通りなのですが、マンションではベランダやバルコニーは共用部分になります。専有部分の住戸内は自由にリフォームなどができますが、共用部分であるベランダやバルコニーは勝手に仕様を変更することはできません。またそのマンションの管理規約に沿って使用することが求められます。
マンションにおいてベランダやバルコニーが『共用部分』と位置付けられているのは、火災等いざという時に蹴破って隣戸のベランダに避難したり、上層階から下層階へ避難はしごが設置されており、ベランダやバルコニーが避難経路になるからです。
さらに最近の管理規約では喫煙や、外観の美観を損なったり万が一飛んで行ってしまい通行人に怪我を負わせないという観点から手すりに布団を掛けて干す、植物を這わせてグリーンカーテンを作ることを禁止しているマンションもあります。
またマンションのベランダやバルコニーでは過ごし方も配慮が必要です。喫煙と同様に煙やニオイ、音には十分注意ください。特にこれら全てを伴ってしまうバーベキューは絶対に避けるべきです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
マンションのバルコニーには専用使用権がついておりますが、あくまでそこは専有部分ではなく共用部分ですので、節度と配慮ある使用が求められます。
他人に思いやりのある使用方法で、皆様が快適にお住まいいただければ幸いです。